学校では学べない? – ネットリテラシー教育の課題と可能性

現代社会においてインターネットは必要不可欠なツールとなっています。しかし、学校でその使い方を教える「ネットリテラシー教育」を義務教育に取り入れることには、いくつもの大きな障害が存在し、現実的な取り組みとは言い難い状況です。

まず、すべての学校に最新の技術を導入するには莫大なコストがかかります。また、教員自身がデジタルスキルを持っているとは限らず、教員の研修や教材の開発にも多くの時間と資金が必要になります。

さらに、既にぎっしりと詰まったカリキュラムに新たな教科を加えるのは難しく、どの教科の時間を削るかという難しい選択を迫られます。ネットリテラシーの重要性は理解されていても、それを学校の時間割に組み込むことは容易ではありません。

インターネットの技術は日々進化しており、教える側も常に最新の情報をキャッチアップし続けなければなりません。これは教育現場にとって大きな挑戦です。

これらの問題に対して、政府や教育関係者はどのような対策を講じるべきでしょうか。

教育資源を効率よく再分配し、デジタル教育のための予算を確保することが必要です。しかし、これには教育政策の大きな見直しが求められます。

また、従来のカリキュラムに捉われず、柔軟な教育プログラムを導入することが考えられます。これには、オンライン教育の利用拡大や、放課後のプログラムを通じた教育も含まれるでしょう。

教員がデジタルスキルを習得し、最新の技術に追いつくための継続的な研修を行うことも重要です。

となれば、ネットリテラシーを子どもたち身につけるには、学校から帰ってきた後の時間を有効に使う外ありません。そこで、子どもたちが家に帰った後に楽しみながら学べるゲームがありますので、こちらで紹介したいと思います。

  1. インターランド: グーグルの「Be Internet Awesomeプログラム」の一部で、サイバーブリング、フィッシング、データ保護について学ぶことができるゲームです。ロボットのキャラクターとして、様々なチャレンジをクリアしながら遊びます​​。
    https://beinternetawesome.withgoogle.com/ja_jp/interland
    インターランドは、4つの世界に分かれており、それぞれが特定の目標を持っています。例えば、Mindful Mountainではオンラインで共有すべきことと避けるべきことを、Tower of Treasureでは個人情報の保護方法を、Kind Kingdomではオンラインでの行動やサイバーブリングを避ける方法を、Reality Riverではフェイクニュースや詐欺を見分ける方法を学ぶことが可能です​​。
  2. セーフオンラインサーフィン: FBIが提供するこのゲームは、インターネットの安全を教えるもので、楽しみながら良いネット市民になるためのスキルを身につけることができます​​。ただし日本語版は無い為、日本人向けではありませんが少し覗いてみるのも面白いかもしれません。

これらのゲームは、子どもたちがインターネットの安全に関する重要なレッスンをインタラクティブで楽しい方法で学べるように設計されており、学校の外での学習に最適です。家での自由時間に安全なインターネットの習慣を身につけさせたい親や教育者にとって、貴重なツールとなるはずです。

error: 右クリックは禁止されています